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京陶人形

Kyoto Ceramic Dolls

京陶人形は、京都で作られている素焼人形です。素焼人形は土を形成・焼成し彩色して仕上げられ、全体が土を素材としながらも柔らかなぬくもりを感じさせる深い味わいを持っています。
伏見稲荷の境内などで売られていた伏見人形が原点であり、昔から多くの人々に愛されてきました。
多品種、少量生産が主体であることから、作られている形は多様です。雛人形、五月人形や干支人形、平安王朝時代の人形からモダンな人形などがあります。
また、独自の技法で作られている土鈴は、音色や形、彩色ともに豊かで人気を集めています。

  • 京陶人形は京都で作られている素焼人形である。素焼人形は、粘土で形をこしらえ、乾燥させ、850℃くらいの低火度で焼成し、顔料で彩色して仕上げたもので、全体が土という素材でありながら、やわらかなぬくもりを感じさせる深い味わいがある。
    太古の昔から、人は木や石や土など身近な材料で自分たちの似姿を作ってきた。古墳時代には土で見事な土偶や埴輪を生み出した。
    やがて、型を使って多量に作られる時代になると、安価で気取りのない庶民の愛玩用の人形として人々に親しまれてきた。京陶人形はこのような伝統と技術を受け継ぎながら、その時代の時代のが流れ、風俗や好みを反映した形を追求して今日に至ったものである。
    かつては他の素材の人形とともに、京人形という総称の中に含まれていたが、昭和32年に「京陶人形」と命名され、以後、ささやかながら独自の道を歩んでいる。
    多品種、少量生産が主体なので、作られている形は多様である。子供たちのすこやかな成長を願う雛人形や五月の節句もの、歴史をたどる時代風俗、特に王朝文化を題材にした優雅な時代もの、御所人形をはじめ幼児の愛らしさで表現する童子もの、歳守の干支などの動物もの、素材そのものを活かした素朴なもの、抽象的でモダンなもの、また独自の技法で作られている土鈴は、音色、形、彩色ともに豊かで人気がある。
    私たちはこれからも、人々の心をなごませる人形や、時代と向きあったユニークな人形を生みだしたいと製作に励んでいる。

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京陶人形工芸協同組合

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