京扇子・京うちわ

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扇子は、平安時代の初めに木簡から派生、京都において制作されたものと考えられる。

平安中期には、冬扇、夏扇(桧扇・蝙蝠扇)があり、さらに藤原時代には蘇芳染(天皇・皇太子の桧扇)、杉横目(宿徳以上の老人の桧扇)、そして女子の桧扇(泥絵の扇)も記録に残っている。

室町時代に入ると、唐扇の影響で扇骨が地紙の表と裏の間に入る紙扇が作られるようになる。また、室町時代以降、香道、舞踊などの発展に伴い、それぞれに用いられる扇子も作られるようになった。

政治、文化の中心地であった京都では、産業として隆盛を見、江戸をはじめとする諸国へ卸されるようになり、また、海外への輸出も大変古くから行われた。



一方、京うちわであるが、日本のうちわには中国月扇、朝鮮団扇、南方系葉扇の3系統があり、京うちわは、地紙の内部に多数の竹骨をもつ朝鮮団扇の流れをくんでいると考えられる。大雲院には戦国武将が愛用した団扇が遺っているが、これは京うちわの基本的な特徴とされる挿柄ではなく、中骨と柄が1本の竹から作られたものである。

挿柄のうちわは、江戸時代の宮廷御用の土佐派、狩野派の絵師による描画の施された御所うちわが始まりで、以後、一般にまで広がっていったものと考えられる。

京扇子・京うちわは、今日、実用面での需要は最盛期に比べて少なくなっているとはいえ、美術工芸的な側面や装飾性という面では確固たる価値を持っている。

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製作工程

扇骨加工

上絵加工

仕上加工

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関連団体

京都扇子団扇商工協同組合

所在地 〒606-8343
京都市左京区岡崎成勝寺町9番地の1 京都市勧業館内KYOオフィス
TEL 075-761-3572
FAX 075-761-3573
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URL http://www.sensu-uchiwa.or.jp/
理事長 饗庭 智之
設立 昭和49年11月1日
役員構成 理事26名 監事2名
会員数 72名
事業内容 1.従事者、後継者の確保及び育成並びに従事者の研修に関する事項
2.技術、技法の継承及び改善に関する事項
3.原材料の確保及び原材料についての研究に関する事項
4.需要の開拓に関する事項
5.品質表示、消費者への情報提供等に関する事項
概況 国内技術者の老齢化と国外製造品の流入激化は産地内出荷量の減少をもたらし、更なる付加価値の差別化を要求される時代となってきた。そのためには組合の果たす役割も以前とは変える必要がある。
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